新潟清酒達人検定受験クラスがスタートしました!
その名の通り、新潟の清酒について学び&味わい、12月には【新潟清酒達人検定】を全員で受験するクラスです。
第1回目は「新潟のお酒が美味しいワケ」について。
講師は大滝俊輔さん。
私たちが受験する【新潟清酒達人検定】金の達人(上級者)を取得されている方です。(私たちが受験するのは初級にあたる銅の達人)
前半:新潟清酒の歴史
新潟といえば、米所・酒所のイメージが強いですが、そのイメージがついたのは戦後のこと。それ以前の日本では濃くて甘いお酒が主流でしたが、昭和32年に五百万石(酒米:お酒の原料となるお米)が新潟で誕生しスッキリとした味わいのお酒が作られるようになりました。そして、昭和30年代後半に越乃寒梅が注目され地酒ブームの火つけ役になりました。高度経済成長期にはガツンと甘くて濃いお酒の人気から、食事とともに味わえるスッキリ淡麗の新潟のお酒が注目されるようになり、昭和60年代には久保田が誕生しさらなる日本酒人気が高まりました。
後半:美味しいワケ
なぜ、新潟で盛んにお酒が作られるようになったのか?そこには大きく2つの理由があります。
その1
醸造に適した新潟の気候
新潟の夏は昼と夜の気温差が大きく、稲作に適した環境です。そして冬には絶え間なく降る雪が空気を洗浄し、積もった雪が気温を低く安定させ醸造を助けます。発酵には微生物の働きが重要で、低い気温で長く発酵できる環境は微生物達にとって最適の環境。そんな環境からなめらかで優しい舌触りのお酒が生まれています。
その2
清酒王国を支える技能者集団
発酵に最適な気候や原料となる良質なお米がとれることはさることながら、新潟のお酒を支えているのは「越後杜氏」と総称された酒造技能者集団の存在があります。明治初期には全国一の杜氏人数を誇りました。そして現在。その技術を継承し繋いでいるのは、「新潟県醸造試験場」と「新潟清酒学校」の存在です。「新潟県醸造試験場は」全国で唯一の県立研究機関であり、技術開発や現場指導・人材育成に重要や役割を果たしています。そして「新潟清酒学校」も全国に先駆けて誕生した酒造技能者養成のための専門教育機関。ここから多くの酒造技能後継者を輩出し、それぞれの酒蔵が横の連携を深めながら新潟のお酒を支えています。
と、まじめに勉強しつつもお酒の勉強ですから、当然、お酒の味も確かめないと。
今日は授業でも出てきた、越乃寒梅と久保田(30周年記念酒!)をそれぞれ試飲しました。お酒は好きですが、さすがに朝7時代から日本酒を飲んだのは初めてです(笑)。
ともにスッキリとした味わいで香りまろやか。美味しい!!
試飲なので飲みきれない方用にバケツが用意されていましたが、ほとんどの受講生は試飲用のお酒を飲みほして授業を終了しました。さすがです。
毎週お酒のレクチャーと新潟清酒の味に触れられるクラス。12月には【新潟清酒達人検定】を受験するので勉強も大事です。大滝さんからの「ここは覚えておいてくださいね」の情報はどうやら高い確率で試験にでそうですよ。クラスの皆さん聞き漏らさないように~。
来週もどんなお酒の知識と味に出会えるのか楽しみです。
クラス委員 下薗