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Channel: 新潟清酒達人検定受験クラス –クラス委員ブログ
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【第4回】どう見ても日本酒な○○と、日本酒に見えない日本酒

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おはようございます!
早いもので、とうとう最後の座学授業となってしまいました・・寂しい(T T)
そう、このクラスは10月中の4回しか授業がないのです。
しかし!11月には新潟でのフィールドワーク、12月には検定を控えて、新潟清酒達人への道のりはまだまだ続くのであります。
授業は終わっても、クラスはまだまだ終わりませんよー!
さて、最後の授業は大盤振る舞い?の、試飲(食)×5種類!


左から
スマートパウチ型の「ふなぐち菊水一番しぼり」(菊水酒造)
麹・乳酸発酵甘酒「もと」(今代司酒造)
スーパー酒粕「さかすけ」(菊水酒造)
「学校蔵」(尾畑酒造)
「SHISUI」(塩川酒造)

超超・個性的な本日のラインナップ。
まず、スマートパウチ型の「菊水一番しぼり」。
通常、ビン入りの日本酒は冷蔵保存が必要で、ましてや生原酒となると開けたら保存がきかないのが常識。
だけどこのパウチは、常温で保存でき、コックをひねれば好きな時に好きな量を飲める!
持ち運びも簡単!ビンより軽い!
と、いいことづくめの「革命児」なお酒なのです。もちろん味は達人の保証付き。

そして、いわゆる「清酒」とは異なりますが
酒粕×乳酸菌のダブル発酵で生まれたスーパー酒粕の「さかすけ」と
そのさかすけを使ったノンアルコール飲料の「もと」。
どちらもほのかに酸味のある味わいで、健康にも良い発酵食品として注目されています。

これらに比べると、一見ふつうのお酒に見える「学校蔵」と「SHISUI」ですが、
これまた負けない位のユニークなお酒なんです。

その昔「日本で一番夕日がきれいな学校」と謳われながらも、廃校となってしまった佐渡の小学校をお酒の仕込み蔵として再生させ、つくられたのが「学校蔵」。
オール佐渡産にこだわり、酒米は100%佐渡産の越淡麗を使用。
口に含むと、ほのかに杉の香りがします。

…さて、問題です!このお酒は何故、木の香りがするのでしょうか?
正解は「杉材をお酒の中に入れて浸しているから」ですが、肝心なのはそれをする理由です。
実はこのお酒、「清酒」としては販売できないのです。
お酒をつくるには免許が必要で、持たずに勝手に作ると法律で罰せられます。
免許はお酒の製造場毎に申請する必要がありますが、この学校蔵は清酒製造免許を持たない為、清酒ではなく「リキュール」として製造する必要があるのです。
そのため、杉の木で香りづけを行っているのですね。

そしてもう1本の「SHISUI」。
日本酒にはめずらしい、白色のボトルから注がれるお酒は…あれ?
一瞬、間違って赤ワインを開けたかと思えるほどの深い赤。

いえいえ、これは紛れもなく日本酒なんです。

赤色の古代米を使用していて、しかも磨かない=精米歩合100%なので、お米の表皮の色がそのまま残るのですね。
味はというと・・これもまた「えっ、日本酒なの?」と言ってしまうような味わいです。
興味を持った方はぜひ一度お試しを!

と、4回にわたって新潟の奥深ーい清酒ワールドを堪能してきましたが、来月はいよいよフィールドワークに出かけます。
今年も昨年同様、酒蔵でお酒の仕込み体験をしたり、花街でハシゴ酒を楽しんだり、酒米のできる田んぼを散策したりと盛りだくさんの内容となる予定です。
今からワクワク!

クラス委員 3号&おっきー


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