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Channel: 新潟清酒達人検定受験クラス –クラス委員ブログ
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【第3回】新潟生まれの酒米とそのお酒

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3回目の本日は、酒米について学びました。

 

皆さん「酒米(サカマイ)」ってご存知ですか?

その名の通りお酒を造るためのお米なのですが、お米にはお酒造りに用いられる「酒米」と、一般の主食用の「飯米」があります。

あまり聞きなれないかもしれませんが、お米農家さんは「酒米」と「飯米」を分けて生産しており、新潟の「飯米」といえばコシヒカリが有名ですが、「酒米」にもいくつかの種類がありそれぞれに特徴があります。

今日のその代表的な種類の「酒米」を学び、異なる「酒米」を用いたお酒を試飲しますよ!

 

本日の講師は、渡辺英雄さん。

 

大学時代に新潟の「緑川」大吟醸を飲み衝撃を受け、そこから日本酒にどっぷりとはまられた方です。

きき酒師、きき酒マイスター、新潟清酒達人検定・金の達人、輝かしい日本酒の資格を持ち、第32回全国きき酒選手権大会個人の部準優勝という経歴をお持ちの方。(そしてイケメンです !)

 

まず初めに教えて頂いたのはお酒には「設計図」があるということ。

お家の設計のように細かい線と数字が書かれたものではなく、どんなお酒を造りたいかという方向性やゴールを決めたものです。

日本酒は原料となる米・水・こうじがありますが、どんなお酒を造りたいかを考え「設計図」を決め、その味わいを出すために原料や組み合わせを考えていきます。

例えば、①とけやすいお米を使うと濃淳旨口②とけにくいお米を使うと淡麗辛口にやりやすいというお米の種類と、③高香気成分生成酵母をつかうと香りがよい④強発酵力旺盛酵母を使うと発酵力が強いという酵母を、①×③にするか②×③にするかなどお米と酵母の組み合わせを考えていきます。この使用する原料米と酵母の組み合わせが大事なお酒の設計図となるのです。

ちょっと難しくなりがちですが、シンプルに言うと私たちが日本酒を飲む時に「この蔵元さんはどんな設計図で日本酒を作りたかったのか?」とイメージしてみることが日本酒を楽しむ切り口になるということです。

そしてもっとシンプルに学ぶには、そう味わいましょう。

今日は新潟を代表する「酒米」を用いた日本酒3種をお持ち頂き実際に試飲しました。

①酒米:五百万石

②酒米:越淡麗

③酒米:一本〆

 

確かに3種類とも味が全く違います!

この「酒米」を使いどんなお酒の「設計図」を蔵元さんが描いたのか。

うーん、まだどんな「設計図」を描いたのか私の舌と知識ではまだわかりませんがイメージが沸きませんが、3種類とも味の違いが明確でそれぞれ美味しいことは確かです(笑)。

五百万石という新潟で最も有名な「酒米」があるんですが(今日の①のお酒)、非常に辛口淡麗なすっきりとしたお酒になりやすいお米ですが、そのお米でも全く違う味わいを出せるそうで酵母との組み合わせ次第で大きく味も変化するそうです。

次回から日本酒を飲む時にはしっかりと裏のラベルをみて、どんな「酒米」が使われているのかしっかり見てみようと思いました。そして「設計図」をイメージしてみます!

 

また参考に今日渡辺さんに教えて頂いたのは、日本酒の裏のラベルの読み方。どんな「酒米」が用いられているかはもちろんですが、精米歩合・日本酒度などを見ることで自分好みをお酒を選びやすくなりますし、実際のその表示を見てから味わうとさらに「設計図」が膨らみやすくなり楽しめるとのことですよ。

 

今日も3種の日本酒を味わい、第3回目も終了です。

もちろん、この後皆さん何食わぬ顔で出勤していきました~。

 

 

クラス委員 下薗

 

 

 

 

 


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